04.28.15:03
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07.09.23:02
世界の石油供給、5大「急所」――「攻撃されれば国際経済が危機に」(WIRED VISION)
Rubin元米財務長官の指揮で2007年11月に実施されたシミュレーションで、「世界の石油供給の1.2%が途絶した場合、わずか4ヵ月で価格が75%(95ドルから165ドルに)上昇する」ことが判明した、というニュースと5箇所の要所を紹介した記事。
たまには、こんなセンセーショナルなものもよいでしょう。
■世界の石油供給、5大「急所」――「攻撃されれば国際経済が危機に」
たまには、こんなセンセーショナルなものもよいでしょう。
■世界の石油供給、5大「急所」――「攻撃されれば国際経済が危機に」
ガソリンが1ガロン(約3.8リットル)4ドルに到達し、エネルギー価格は米国人最大の関心事となっている。しかし、世界にエネルギーを届けるパイプラインの急所が攻撃されれば、価格はさらに高騰するだろう――『New Scientist』誌はこのような警告を発している。
同誌は6月28日号で、世界の石油供給網の脆弱さを分析し、その上で、多くの国が石油に依存しているが、その石油は輸送と処理の数少ない拠点に依存している、という恐ろしい実態を指摘した。
(中略)
世界の石油供給網は驚くほど複雑だが、そのほとんどは数少ない要所(後半で紹介)を通過している。テロリストなどがそれらの地点で輸送や処理を停止させれば、原油価格は1バレル250ドルまで高騰する恐れがある。現在の1バレル143ドル[7月2日時点での原油先物価格]でさえ記録的な数字だ。
New Scientist誌の記事は、米国の国家安全保障に関するシミュレーションで使用される[石油危機]シナリオに基づいている。一連のシミュレーションが示唆しているのは、1つの供給網が崩壊したとの認識が広まるだけで石油価格が高騰し、破滅的な結果を招く恐れがあるということだ。
最新のシミュレーションは『Oil ShockWave』と呼ばれるもので、Robert Rubin元米財務長官の指揮で2007年11月に実施された。New Scientist誌によると、このシミュレーション(PDFファイル)の結果、「世界の石油供給の1.2%が途絶した場合、わずか4ヵ月で価格が75%(95ドルから165ドルに)上昇する」ことが判明したという。
現在の原油価格が143ドルであることを考えると、液体燃料の供給量がほんの少し減っただけで、価格は250ドルを突破する恐れがあるわけだ。
以下に、石油供給網の5つの要所を紹介する。いずれも、事故または故意の攻撃によって深刻な妨害を受けた場合、世界の供給システムの秩序が崩壊することになる。ほかにもそういう場所があれば、ぜひコメント欄で教えてほしい。
1. 加Enbridge社のパイプライン
2. アブカイクの処理施設
3. ラスタヌラ沖の石油ターミナル
4. ホルムズ海峡
5. マラッカ海峡
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