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商品先物、ゲーム、ニュースに対する日々の雑感
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  • 05/16/14:18

11.01.22:27

"VaR"を使って、先物リスクを抑えられるか?

たまには(ヲイヲイ)、相場の話を。
と言っても、リスク管理面で。


VaR(Value at Risku)の説明は野村證券の用語解説が詳しいので、こちらを見ていただくことにして、大雑把に言うと「ある一定期間において、ある一定の確率以内で起こりうると考えられる最大の損失額」を測るための概念。たとえば、「1ヶ月以内に99%の確率で起こる最大の損失額」とか・・・。

計算するのに、最もシンプルだろうと思われるのが「価格のヒストリデータを用い平均・分散を求めて、『正規分布』に従うと仮定をおいて計算するもの」。まぁ、よく言われるように「ファットテール」(正規分布で考えるよりは、極端な値動きをする確率が高い)という現象があるので、キチンとフォローして修正して使わないとダメですが。


前振りはここまでにしておいて、と。
VaR自体、金融業界では広く使われている概念というか手法なので、当然商品先物取引(法人・個人問わず)でもそれなりに機能するでしょう、きっと。

ただ、現実問題としては「VaR」を引っ張りださなくてはいけないほど複雑なポートフォリオで取引している個人はごく少数派でしょうし、そうでない大多数の人間にとっては「通常ストップ幅3回分逆にいったら、これだけやられるから・・・」と考えて取引したほうがシンプルかつ適切なのではないかと。やろうとしていることは、結局「リスクをきちんと定量化する」ということで一緒な訳ですが。


さて、と。これに関するイロイロな愚痴などを。

VaRの最大の欠点、というか当然の結果として、「仮定した確率以下と考えられるリスクは考慮しない」というものがあります。たとえば、昨年12月の金の大暴落なんかは、単純にヒストリカルデータを使っただけではサポートし切れません。全面安が続いた場合もしかり。まぁ、このあたりは別途ストレステストをしとけばそれなりにカバーできるんですが・・・


次に、導入する際の壁(商品取引員が、お客様の資産を管理するためのツールとしてね)

1つ目に、商品先物業界では「対本証拠金」でしかモノを考えられない輩が多すぎる!VaRは基本的に、「想定元本」ベースですべての話が進むので、ここを納得してナイト話が変な方向に進む、というか漫才にしかならなくなる。

話が横にずれますが・・・
レバレッジを効かせた取引をする際は、常に「想定元本」を考えて行動すべきなのに「相場が外れたら、資金を追加すればいーや」という風潮がまかりとおっているせいか、パフォーマンスについてはグダグダな人が多い!っつーか、自分のお客さんのきちっとしたパフォーマンスぐらい追跡しろ!!
このことに関連して、「本証拠金に対してこれだけ儲かります!」と説明した裏で「実は、最大ドローダウンは本証拠金の200%」などという事実に気づいていなかったりする人がいますからねぇ〜。あぁ、話が全然違う方向に。

さて、そのほかの、導入時の壁として考えられるのが、現在の有効証拠金に対して、残玉がかなりのオーバーリスクになっているのを認めたがらないこと!

「定量化したリスク」を見せられたあとに「リスクを抑えようとおもったら、委託玉はほとんど両建て状態にかみ合わせないといけないじゃないか!」とほざくのがその典型例。
別に両建てにしなくていいんですよ?
両建ての勧誘は違反ですし・・・
オーバーリスクなんだから、無駄な両建て状態の玉なんて決済するのがベストなんですから。

現在の残玉、有効証拠金に対してとんでもなく「水ぶくれ」しているのに、いいかげん気づきませんか?
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